癲癇の鍼灸について 名古屋 女性・難病専門 木戸鍼灸院

 木戸鍼灸院では主に婦人科疾患に対しての鍼灸治療を行っています。1手術を回避したい 2既に手術を経験したが、再発しているために困惑している 3服薬でのコントロールに不安や疑問がある 4西洋医学のみの治療に限界を感じ始めている  患者さんは様々な理由から鍼灸の選択を行って下さいます。  

今回は婦人科疾患ではありませんが、4に該当する女性患者さんについて施術の方向性と養生などをお伝えします。似た症状の方、参考にされてください。 

30代女性 主婦 主訴 癲癇発作(ひきつけ)5年間 20代後半から結婚を機に仕事と家庭の両立をすることとなり、肉体面と精神面に負荷がかかる生活が続く。当時は美容院に勤めており、仕事中に癲癇の発作を起こし、失神する。疲れると数分に渡るひきつけを起こすため、仕事は辞め、主婦業のみの生活を送りながら専門医の治療を受け続けるが、5年経過しても回復しなかった。疲れると数分の発作が出るために減薬もできない状態が続く。

初診の様子・・・意識ははっきりしている  表情が乏しい感じ 舌診: 淡 舌苔 薄黄  診断: 癇病(=中医の病名)  弁証: 風痰が心竅を覆う 取穴: 豊隆 中脘 大椎 百会 打鍼により邪をこまめに除く  

養生:①連続で家事に取り組むのは1~2時間とし、疲れを感じたらこまめに休憩を取る②気持ちが塞ぎ、コンビ二弁当や冷凍食品ばかりであったのを少しずつ自炊するように促す。癲癇はビタミンB群やビタミンC不足で症状が悪化しやすい事やたんぱく質を摂る事で落ち込みが変化することを説明する③ほぼ毎日摂っていたスナック菓子やチョコレートをやめ、果物やナッツに変える④全く運動をしていなかったため、毎日7000歩は歩く⑤4時間前後見ていたスマホをできるだけ短縮する  

週に1度の鍼灸院通いを続け、4ヶ月後には、1 頭の働きがよくなった 2 体が軽くなった 3 抗不安薬を止める事ができた 4 深く眠れる 5 気持ちが前向きになった 6 減薬しているが発作が起こらない という状態にたどり着きました。癲癇は難治性には違いないですが、鍼灸と養生で回復できるんです。何年も悩んでいた患者さんが元気になっていくのを見るのは最高に嬉しい瞬間。鍼灸の効果に感謝です。    木戸鍼灸院