子宮筋腫・卵巣嚢腫 女性の病 手術回避 木戸鍼灸院

 女性ならではの不調に対して鍼灸をし続け、はや20年以上となりました。 対処してきた疾患は、 冷え性 PMS 生理痛 無月経 不妊症 更年期障害 子宮筋腫 卵巣嚢腫 など。 そして本日は、最近、とくに増えていると感じる「卵巣嚢腫」の症例を紹介させていただきます。

 30代 女性 既婚 会社員 子供1人 会社の検診をきっかけに卵巣嚢腫(左側)の診断を受ける。 思い返せば、結婚後、非常に忙しい生活となっていた。生理痛やPMSに悩み、鎮痛剤が必要となる。便秘や手足の冷えにも困るようになり、漢方薬も使用するようになる。 夫は出張が多く、月の半分はいわゆる「ワンオペ」の家事・育児。睡眠不足は慢性的で、貧血・息切れなどが徐々に出てきていた。 初診時は軽い頭痛があり、問診のやりとりも余裕が無い。

 これでは埒が空かないと考え、まずは鍼灸をしたところ、頭痛が収まり、手足の温まったのが自覚でき、そのまま治療ベッドでうたた寝。その後、話をする気力が戻ったようで、こちらの養生指導にも明確に反応するようになる。週に1度の施術を受けると共に自らも生活改善の努力をし、手術回避・根本治療を目指す事を宣言されました。

 当院の施術流れを一応、載せておきます。 問診票への記入(=結構、時間がかかります)→ 問診・証診断 → 鍼灸施術+養生指導 ・鍼灸前証診断(舌診 腹診 脈診) → 中医学に基づく体表観察 ・鍼灸 → 古代鍼 使い捨てのディスポーザブル鍼 ・灸 → 国産伊吹もぐさ  こういった症状の場合、第一に瘀血(滞ったドロドロ血)を動かすことを主眼に置きます。瘀血を動かす経穴へ鍼をし、女性ホルモンのバランスをとるための灸を配置する。

 週に1度の来院を3ヶ月続け、画像から卵巣嚢腫が無いことを病院にて確認できた。 手術は本当に最終手段にしてほしいです。手術というのは悪い場所を改善するため、正常な部分に怪我をさせるようなものです。身体にとっての負担は思いのほか大きい。

 もちろん、さまざまな見解があります。当院の考えが全て正解とは考えておりません。 似たような症状を有し、当院の考えを理解され、多少の時間がかかっても手術せずに改善したい考えの方、一度、来院いただきたいと思います。力になれると思います。木戸鍼灸院