「激痛が無くなる鍼灸の例」~上田と女が吠える夜から~

20代の頃、職場の先輩から出産や育児についての情報を耳にしていた30年前と、現在で、女性の身体負担に関し、あまり変化がない事に正直、驚きを隠せませんでした。 TV「上田と女が吠える夜」にて出産経験のある女性タレントが語った内容です。

①逆子体操をしたが逆子が戻らず入院してしまった ②子宮口が10cm以上開かず、麻酔無しで開く事になり、激痛を我慢した ③母乳が出ず、乳首をひなられ、これも激痛を我慢した ④つわりがひどく、吐かないように間食し易いものを持ち歩くしかなかった

 いずれも鍼灸師にとって、もどかしい(=悔しい)訴えでした。我々の啓蒙力が足りないのでしょう。実際は、

①逆子=正常にする治療及び養生指導があります ②子宮口=痛みなく開かせる治療ができます ③母乳を出易くなる経穴を教えます ④つわりが出にくいような準備を教えます

 東洋医学=古いもの=あくまで古典であり、現代のライフスタイルにおいては意味がない?!(=効かない)と捉えられがちですが、そんなことは全くありません。強い薬を飲まなくても効果が出て、さらに、とてもソフトで、女性の体に優しい、実践的な方法です。 今後も「温故知新」の考えで、女性の身体負担を減らしていく方法をコツコツ啓蒙していくのが木戸鍼灸院の役割だと考えています。